おいしいもの。66
感動して涙が出そうでした。笑
町中華。
居候している実家から歩いて1分。
小さな頃から親しんだ町中華。
コロナの影響で夜は開店休業状態の予想。
思ったとおり・・・。
でも、今日はここでやると決めたのだ。
わたしは決まってカタヤキソバ。
でも、実はもう15年くらい食べてない。
マスターも歳とったなぁ。
ママさんは当時の雰囲気とまったく変わらず。
若くて可愛らしい方です。
樽ハイ370円と餃子、そしてカタヤキソバを注文。
お通しのメンマ。
いかにも町中華っぽくていいですよね。
一口でグラッときそうなくらい濃い一杯。
餃子も到着。
そして、主役も登場!
具も別に贅沢なものを使ったものではないし、量が特別に多いわけでもなくほんとに普通のカタヤキソバ。
でも、この味が好きだったのだ。
感激しながら、つまみにして樽ハイを飲む。
あまりの感激にまさかの
「カタヤキソバのおかわり!」
マスターが厨房から出てきて、
半笑いしながら『ちょっと麺の揚げ方を変えてみようか?』だって。
最近わたしが心掛けていること。
人が勧めてくれた時は素直に従う。
「良かれと思って勧めてくれている」と思うようにする。
『お願いします!』
一杯目と比べて麺がちょっとふんわり。
違いがわかるかな。笑
マスターがわざわざ説明にも来てくれた。
そこでわたしは素性を明かす。
近所でよく出前もとっていたせいか、ママさんも覚えていてくれた。
『あの時のお兄ちゃんかい?』
『立派になったねぇ』
『カタヤキソバかレバニラ炒めをよく食べていたもんねぇ』
『カタヤキソバのおかわりなんて、おかしいと思ったんだ』
マスター、ママさんといろいろな言葉を交わす。
わたしの口から自然と
『10数年ぶりにここのカタヤキソバを食べたらうれしくなってしまって・・・』
マスターもママさんもその言葉を聞いて
『そんな言葉を聞けてこっちもほんとにうれしいよ』
ママさんの目が少し赤くなった。
コロナの関係で特に夜はお客さんが来ないようで。
それでも店を閉めるわけには行かず、そんななかわたしのような変わり者が来て喜んでもらえたようだ。
『もうしばらくこっちに住んでるので、また寄らせてもらいます』
『ありがとう。待ってるよ』
こんなに気持ちいい会話も久しぶりだ。
もういい加減、自粛ムードもやめましょう。
お店の人はみんな、必要以上に困ってる。
みんなで外食しよう、買い物しよう。
遠くになんて行かなくていいんだ。
ごちそうさまでした。